デイサービスでは、施設を利用して頂く利用者がいきいきとするレクリエーションがたくさん企画されています。これから介護の仕事を目指す人にとっては「どのようなレクリエーションをすれば喜んで頂けるのか」理解しておくと利用者の生きがいをもたらす重要な知識を持っている人物として信用も高まります。
ここではデイサービスで行われ利用者からも好評を得ている運動系、創作系のレクリエーションについて紹介します。
日頃から身体を動かす機会の少ない利用者の方達にとって、運動系のレクリエーションは良い気分転換になります。手足を使って様々な動きをするため心身機能の維持向上にもつながってきます。
運動系でデイサービス利用者がいきいきとするレクリエーションとして様々な内容があります。風船を使ってバレーボールを楽しむ風船バレーは、普段大人しい人が真剣になって風船を叩いたり、「私は足が不自由だからね」と言っている方が立ち上がって必死にボールを追いかけるといった場面が見られる笑い声が絶えないゲームです。
また、輪投げや的当ては、的に当てるための投げ方を集中して考える事で集中力の維持向上にも役立ちます。他にもゴム製の軽いボールを足で蹴ってボーリングのピンを倒すゲーム、新聞紙を丸めた棒などを使って行うゲートボール等、運動系のレクリエーションは多くの人が笑い声を出して場が盛り上がります。
いつもは滅多に笑わない人が満面の笑みを浮かべたり、力が弱いと思っていた利用者が驚異的な力を出してボールを投げるという場面も見られます。運動系のレクリエーションは利用者のいきいきとした表情を引き出し、隠されていた能力を引き出すような効果もあります。
創作系のレクリエーションは、上手に作るための方法を考えたり集中して物事に取り組む事で注意力や思考力といった認知機能の維持向上につながります。
創作系でデイサービスの利用者に好評なレクリエーションとしては、和紙を丁度良いサイズにちぎって花や風景を作り上げていくちぎり絵、お花を使って見栄えの良い綺麗な形に整えていくフラワーアレンジメント、筆を使って様々な字を書いていく書道等があります。
創作系のレクリエーションでは、自分の力で何かを作り上げる事による自信と、継続的に作業に取り組む事によるやりがいがでてきます。病気や障害を抱えていても残された能力を活用して職員の力を借りながら取り組む事が可能です。それによって「私にもできる事があるんだ」といきいきした表情を引きだす事になります。
介護の仕事の楽しみの1つはレクリエーションを利用者と一緒に行う事です。運動系では職員も利用者の間に入って共に盛り上がりながらゲームを楽しみます。利用者の中には普段見せない無邪気な職員の表情や行動を見て喜びを感じる方もいます。
創作系のレクリエーションでは、あえて利用者に上手な作り方を教えて頂く事もあります。人に教える事で「自分はまだまだ大丈夫」と強い自信を持つ事につながります。
デイサービスでレクリエーションを企画、実行する事は利用者の笑顔や生きがいを引きだしながら心身機能の維持向上と他者との交流にもつなげるやりがいのある仕事です。利用者が「どのようなゲームだと楽しめるのかな」「この方にはどのような内容なら上手く作品が作れるかな」等、考えていく事で多くの方々に楽しい時間を提供する事ができます。レクリエーションは職員にとってもやりがいと楽しみをもたらしてくれる、介護現場には無くてはならない活動となっています
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