多くのデイサービスで理学療法士によるリハビリが行われるようになってきました。
もちろん、デイサービスでの限られた時間の中でのリハビリです。
そこで、何を求めて筋力トレーニングを行うのかを紹介していきます。
筋力トレーニングがデイサービスで行われている背景には、利用者の体力の向上や体力の維持などといった健康面の側面があります。
デイサービスを利用している方々は高齢者が多いので、やはり体力や健康面には十分注意をされている方々が多いです。
デイサービスでは決まった曜日に施設に訪れ、一日を過ごします。その中にリハビリというスケジュールが組まれている方々も大勢いらっしゃいます。
ただ、医療機関と違い、毎日リハビリができる訳でもなく、長い時間をかけてアプローチできる訳でもありません。決まった時間のみ許されるリハビリで筋力トレーニングを行います。
なので、ただ単に筋力トレーニングを行ったからといって筋力向上に繋がるかと言うとそれは難しいです。
やはり、デイサービスで求められる筋力トレーニングは、受動的ではなく能動的なトレーニングが求められます。
理学療法士から与えるばかりでは利用者本人の意欲と運動が噛み合わず、効果が発揮されません。
いかに利用者のモチベーションを高め、自宅でのリハビリに取り組んでもらえるかということがポイントになります。
その為には、いかに効果を実感してもらって、やり甲斐を感じてもらうかが大切です。
デイサービス中に行う筋力トレーニングでは、筋肉の状態や筋力の評価を行いながら、本人の意思やリハビリについてなど、世間話をしながら聞き出すことも可能です。
利用者と筋力トレーニングの目的を確認しあうことも大事です。
歩きたい、立ち上がるときにもっと楽になりたいなど訴えは様々ですが、その為に筋力トレーニングをして力を付ければ、目的に近づけるということを理解してもらいます。
そして、理学療法士と行うリハビリ時間は短いので、自宅での自主トレが大切になってくると言えます。
自主トレを見せてもらったりして方法などを間違えていないかなどの確認も重要です。
ベッド上だけが筋力とレーニングではないことを指導し、動作の練習やリハビリ時間の中にもメリハリとバリエーションが必要です。
そうすることで、本人も出来なかった動作ややりにくかった動作がスムーズに出来ていることに気がついたり、もう少しで出来そうだということに気がついたりモチベーションの向上にも繋がります。
デイサービスでのリハビリは、時間が限られています。
そこでできる事は多くないので、いかに利用者本人のモチベーションを上げて、自主トレーニングにつなげられるかがポイントです。
中にはモチベーションの低い方もいますが、無理をせずその人に寄り添いながら少しずつ進めて行きましょう。
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