介護士と看護師の仕事の違い

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介護士として、介護の現場に携わっているうちに、現場の経験からくる様々な思いや理由から看護師を目指す方も少なくありません。

では、介護士と看護師にはどのような違いがあるのでしょうか?

介護士も看護師も介護施設で共に働く職業ですが、やるべき業務・出来る業務がそれぞれ違います。

今回は、看護師を目指す方のために、介護士と看護師の仕事の違いについてみていきましょう。

■介護士の仕事

介護士の主な仕事は、利用者が自分らしく生活できるように補助・援助することです。

食事・着替え・排せつ・入浴などに加え、介護度の高い方の場合は、体位交換なども行います。

いわば、日常生活を怪我なく、安心安全に過ごして貰うための見守り役です。

利用者に寄り添って業務を行う必要があるので、常日頃からコミュニケーションをとり、利用者や家族との間に、深い信頼関係を築く事が重要です。

日常的に利用者と関わる時間は、看護師よりも介護士の方が圧倒的に多いです。

時には、利用者の家族から相談をされる事もあるでしょう。

介護施設でしたら、ケアプランに沿って、利用者それぞれに合った補助や介助が求められます。

しかし、医療に関する専門知識や資格がないので医療行為に携わることはできません。

ちなみに、目薬や軟膏の塗布、ガーゼ交換も医療行為です。

ちょっとした事と思うかもしれませんが、これは立派な医療行為なので、傷や患部の状態を判断できる看護師でなくては処置を行う事ができません。

平均的な年収は250万円前後といわれており、昨今は介護職員に対する処遇改善制度も整備されています。

ヘルパーの資格を取得後、介護福祉士の資格をとりスキルアップをする方も多いです。

■看護師の仕事

看護師には、看護師と准看護師の資格があります。

看護師は自身の判断で看護することができますが、准看護師は看護師か医師からの指示が必要です。

看護師の主な仕事は、医師の指示の元、服薬管理や薬剤の管理、利用者の健康状態の管理・維持、病気の予防をします。

利用者の突発的な怪我や病気に対して、迅速に主治医に指示を仰ぎ、必要があれば医療機関へと受診をします。

点滴や注射、胃ろうの交換などの医療行為は看護師の仕事です。

このような医療行為は、専門的な知識および資格を必要としますので、医師や看護師にしか出来ない仕事です。

看護師は法律上、介護士の仕事をする事ができます。

これは、看護師の資格を取得する際に、介護に必要な知識も取得しているためです。

介護職員が不足し、看護師に介護士のフォローをお願いしているケースもあります。

また、介護士からアドバイスを求められたり、介護に関する指導をお願いされる事もあります。

看護師は看護のプロであると同時に、介護のプロでもあると言えるでしょう。

施設の体制で、看護師の配置人数が最低限の場合は、多くの介護士が働く中で看護業務を1人で行わなければいけない場合もありますので、責任は重大です。

平均的な年収は450万円前後といわれていて、介護士よりも高いのが一般的です。

やはり医療行為に携わる分、給与面に大きく差が出ます

■まとめ

現在、施設で介護業務につき、介護士から看護師になる決意をされる方は様々な思いを抱いていることが多いです。

・将来を見据えて、給与面で安定した職につきたい

・利用者の容態が急変、しかし介護士の自分では何もしてあげられなかった

・医療の専門知識をつけて、利用者の病気などを理解してあげたい

上記のような考えを持っている方は、多いのではないでしょうか。

自分に出来る事を増やし、利用者のためにもなることは素晴らしい事です。

看護師の資格を取得することは、決して容易なものではありませんが、取得した際の達成感とこれからの仕事への意欲はさらに高まることと思います。

うまくいかないこともあるかも知れませんが、ぜひ諦めずに挑戦してもらえればと思います。

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