要介護者さんにデイサービス参加をすすめる効果的な声掛け

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本来は、要介護者の意向でデイサービスを利用する事が望ましいです。
しかし、本人がデイサービスを希望されていなかったとしても、

・歩行が困難で、日中に1人にさせていると転倒が心配
・1人では入浴など日常の動作ができない
・もっと人と話をする機会を作った方がいいと考えられる
・介護者(要介護者の家族など)の負担を減らした方がいい

など、第三者から見てデイサービスが必要だと思えるケースがあるのではないでしょうか。そのような場合には、介護保険サービスでデイサービスの利用をおすすめします。

本人の意向だけではなく、主介護者など周りの人の気持ちも考慮しなければ、在宅介護は難しくなっていく場合があります。デイサービスを拒否されている要介護者に、「デイサービスを受けてもいい」と思ってもらえるようにするためには、どうすれば良いかをお話しします。

要介護者さんのデイサービス拒否の理由を確認

まずは、要介護者が『なぜデイサービスへ行きたくないのか』その理由をしっかり確認しましょう。

・他人に介護をしてもらうことに抵抗を感じる
・プライドが高く、集団で過ごしたくない
・お風呂に入れてもらうことが嫌

など、デイサービスに行きたくない理由は、要介護者の性格により様々です。

ケアマネジャーが、要介護者に無理にデイサービスを勧める事はできません。デイサービスへ参加したくない理由を把握し、少しでもその壁を乗り越えられるように、時間をかけて話を聞きましょう。

また、デイサービスには、様々な種類がある事を知ってもらうのもいいでしょう。例えば、

・半日型のデイサービス
・少人数のデイサービス
・機能訓練に重点を置いたデイサービス
・カラオケやゲームなど遊びが中心となっているデイサービス

などです。要介護者に合いそうな種類のデイサービスを教えてあげて、少しでも興味を持ってもらうことが重要です。

各事業所を把握しているケアマネジャーに相談する

ケアマネジャーは日頃から情報収集をして、デイサービス事業所さんとの信頼関係をしっかり持っておくことが大切です。要介護者の住む地域にどのようなデイサービス事業所があるのか、しっかり把握しましょう。

各デイサービス事業所には、そこだけでしかできない介護方法や、独自の雰囲気があるはずです。デイサービス事業所へは1度ケアマネジャーが実際に出向いて、自分の目で介護環境やスタッフの雰囲気などを確認して下さい。

パンフレットやホームページだけでは正確な情報を得ることはできません。また、訪問して、そのデイサービス事業所のスタッフと顔合わせをすることから、信頼関係が始まります。事業所に自分の顔や名前を覚えてもらえるいい機会になるでしょう。

要介護者は、自分の住んでいる地域にどんなデイサービス事業所があるのか分かりません。ケアマネジャーだけが頼りなので、情報収集をしっかり行うことや、事業所と信頼関係を築いておくことは大切です。

要介護者、介護者と一緒にデイサービス見学

地域の各デイサービス事業所の特徴を把握し、要介護者に合いそうなデイサービス事業所が見つかれば、ぜひ要介護者、介護者と一緒に見学へ行かれてみてください。要介護者が抱いているデイサービスに対するマイナスイメージと、実際の様子が異なり、「デイサービスに行ってみてもいいかな」と気持ちが傾くことがあります。

見学する事業所まで自動車で移動する場合は、介護者の自動車で行ってもらいましょう。ケアマネジャーも同行しますが、運転は介護者や家族にお願いして下さい。万が一、交通事故を起こしてしまったら、ケアマネジャーの責任となるからです。

要介護者に「デイサービスなどの通所サービスに行ってほしい」と、主介護者ではない他の家族が希望される場合があります。情報収集や事業所の見学よりも先に、段取りを急がせる方もいらっしゃるのですが、要介護者の意向ではないので、プランにも入れる事はできません。

要介護者には、デイサービスが必要な事について家族から話をしてもらったり、デイサービスの目的を明確にするようにしましょう。要介護者の希望を聞き入れた上で、気持ちを傾けてもらう事ができれば大成功です。

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