サービス提供責任者に必要なヘルパー教育

サービス提供責任者は、訪問介護事業の責任者としてヘルパーを指導、教育する立場です。単に業務指示をするだけではなく、ヘルパーが優れたサービスを提供し、利用者の満足度を高めるには何が必要かを考えながら取り組む必要があるのです。ここではサービス提供責任者が行うヘルパーに対する指導、教育業務について紹介します。

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利用者宅への同行

ヘルパーが初めて利用者宅を訪問する時には、サービス提供責任者が同行して利用者の基本情報、必要な介護、注意点等について説明します。この同行を怠ると利用者の情報が上手くヘルパーに伝わらず、事業所の信頼低下につながります。細かい部分まで丁寧にヘルパーに説明する必要があります。

サービス提供責任者という事業所の責任者が同行する事で、利用者は安心感を持つと同時に自分の事を尊重してくれていると感じ、安心してサービスを受ける事ができます。サービス提供責任者は利用者の情報をきちんと把握している存在として、ヘルパーからの質問に適切に答えられる事も求められます。豊富な知識と正確な情報を持っている事で、事業所の責任者として、ヘルパーからの信頼も高まります。

ヘルパーの勤務管理と適切な指導

サービス提供責任者はヘルパーの勤務時間の調整、ヘルパー欠勤時の他のヘルパーに対する出勤依頼といった勤務管理、ミスや不適切な行為をしたヘルパーに対する指導等の業務も行います。

勤務管理では、ヘルパーの希望も考慮しながらサービスに支障が無いように勤務時間や勤務日を調整していきます。普段からヘルパーとのコミュニケーションを深め、その人の能力や性格、働き方に合った利用者宅に配置する事も重要です。何故ならヘルパー自身が利用者の状況に対応しないとサービスの低下を招いて利用者に適切なサービスが提供できないからです。ヘルパーが欠勤して代わりの人が見つからない場合、サービス提供責任者自身が訪問する事もあります。

ヘルパーの指導では、ミスを示すだけでは解決に至りません。何故そのようなミスが起きたのか、これからミスを減らしていくために何が必要か、サービス提供責任者自身に不適切な指導が無かったか等、問題解決に向けてヘルパーと共に考えていく姿勢が必要です。

場合によっては、利用者に「ヘルパーに対する態度」を改めるよう要望する事も必要になります。ミスについて指導するだけではなく、ヘルパーへの精神的な支援もサービス提供責任者の大切な仕事です。

各事業所内での研修の企画、実行

サービス提供責任者は、ヘルパーのスキル向上に役立つ様々な研修を企画、実行していきます。内容は感染症、介護技術、認知症、福祉用具といった訪問介護に必要な専門的なものです。外部の講師を呼んで研修を行う場合にはサービス提供責任者が講師の依頼と日程調整を行います。

研修を企画、実行する際にはサービス提供責任者自身が内容について正しく理解し、ヘルパーからの質問に対応できる必要があります。スキルを高めようと高度な医療知識をテーマにしても、医療従事者ではない人が直接ヘルパーに説明する事は危険なので、その時は外部から講師を招いて行うよう設定する事が大切です。

サービス提供責任者の教育の重要性

サービス提供責任者は、利用者の状態に合ったサービスの提供が適切に行われているか管理する立場です。直接利用者宅に介助に入る事は少ないですが、利用者の状態変化といった情報を確実に把握してサービスの調整をしていく重要な役割を担っています。

自らの知識と技術、経験を活かして、ヘルパーに分かりやすく介護方法等について説明ができる優秀な人材が求められます。サービス提供責任者がヘルパーに適切な教育を行うことでヘルパーのレベルが上がり、利用者に対してより優れたサービスを提供することが可能になります。
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