介護の仕事に関わる方や、そのご家族のために、介護用語をわかりやすく解説いたしました。
介護現場にこれから転職を考えている方も、知っておくと便利な用語集です。
国際生活機能分類のこと。
WHOが採択している、健康状態、心身機能・構造、参加、活動、環境因子、個人因子の各要素は相互作用しているという考え方です。
ICFで対象者を捉えることによって、本人や家族、医療・福祉など、様々な分野の人が、生活機能や疾病の状態について共通の理解が持てるようになり、支援しやすくなります。
手を差し伸べること。
福祉のサービスを利用する必要があるにも関わらず、何らかの理由で、それを拒否したり、攻撃的・逃避的な行動をとってしまう方がいます。
そのような場合に、ソーシャルワーカーや関係機関の担当者が働きかけを行い、適切なサービス利用につなげようとする取り組みのことをいいます。
説明責任のこと。
介護サービスを提供する側は、利用者に対して、契約時にサービスの内容を説明する責任があります。
また、利用者が十分理解できていることもまた必要不可欠です。
サービスの利用前に十分な説明責任を果たすことが、その後の信頼関係の構築に繋がるとされています。
利用者の状態などを聞き取り、課題分析などを行う作業のこと。
ケアマネジメントの流れの中で、一番最初に行われるプロセスです。
介護サービスを利用する上で必要となるケアプランを作成する為に行われ、利用者の心身の状態や生活環境、希望などの聞き取りをした上で、必要なサービスを考えたり、課題の分析を行ったりします。
骨が押しつぶされるように折れてしまうこと。
高齢者には多くみられる病気です。
骨粗しょう症や骨に腫瘍があり、骨が弱っている場合に起こりやすくなります。
尻餅をつくなど、軽い衝撃でも起こりうる骨折で、本人が気がつかないうちに折れていることもあります。
「政策提言」や「権利擁護」などを意味する言葉。
介護業界では、寝たきりの方や認知症の方、障害者の権利を守ることを意味します。
必要とする人には代理人をたて、その代理人が財産の管理を行ったり、権利擁護したり代弁することを表します。
脳の病変により、認知機能に障害が起こる病気のこと。
記憶力の低下や判断能力の低下、見当識障害などの症状が現れます。
薬物療法などが行われますが、最終的には身体機能が低下し、寝たきりになることがほとんどです。
安静時にみられる振戦のこと。
振戦とはふるえのことです。
その振戦の中でも、ベッドに横になっている時やいすに座っている際に、手や足がふるえる安静時振戦は、パーキンソン病やパーキンソン症候群の特徴的な症状のひとつです。
ベッドから車椅子への移動や、車椅子からトイレへの移動する乗り移りの動作のことです。トランスファーとも言われます。
自分では移動できない利用者に対しては、移乗介助を行い、その動作をサポートします。
移動に関してサポートの必要な方を、病院などに送迎するサービスのこと。
車椅子に乗ったまま乗車できる車両や、寝たきりの方のために、寝台を乗せることができる車両などが利用されます。介護保険は適用外です。
ただし市町村によっては、全額または一部助成が行われているところもあります。
歩行可能な方、またそれに近い方が入浴するための浴槽のこと。
個浴や普通浴と呼ばれる、家庭にあるようなタイプの浴槽を利用する場合や、多数浴と呼ばれる銭湯にあるような浴槽を利用する場合があります。
いずれも、手すりを多く設置するなど、介護をしやすくする工夫がされています。
膀胱から尿があふれることによって起こる失禁のこと。
膀胱に大量の尿が溜り、あふれ出してしまう状態の事をいいます。
自分では尿を出すことが難しが、意に反して溜った尿が少量ずつ漏れてしまいます。
前立腺肥大症などが原因で起こります。
前立腺肥大症は高齢の男性に多くみられる疾患で、おむつを使用したケアが必要になる場合があります。
口から食事を摂ることができなくなった場合に、腹部から直接栄養を摂取する方法です。
胃に穴を開けて、管を通し、そこへ栄養剤を入れます。
認知症で摂食障害がある場合や、誤嚥性肺炎を繰り返してしまう方に対して行われます。
血糖を低下させるホルモンのこと。糖尿病の治療薬として用いられています。
施設で生活する利用者の中にも、インスリンで血糖値をコントロールしながら生活しなければならない高齢者もおり、介護職員、看護職員が連携してケアを行う必要があります。
肝炎ウイルスによって引き起こされる病気のこと。
肝臓が炎症を起こす疾患です。A型、B型、C型肝炎などがあり、経口感染や母子感染、血液感染などで罹患します。
日本でのB型肝炎の感染者の多くは60歳以上の高齢者であり、高齢者の介護に関わる者は、予防接種を受けるなどの予防策をとることが望ましいとされています。
うっ血による心不全のこと。
うっ血とは、静脈や毛細血管の血流が停滞し増加した状態の事です。
うっ血性心不全は、糖尿病性腎症の悪化に伴い現れやすくなる症状です。
また、高齢者でうっ血性心不全を起こす病気は、高血圧性心疾患と虚血性心疾患が多いとされています。介護の現場では、ご利用者の既往歴などをしっかりと把握しておくことが大切です。
利用者に個別に栄養管理を行う事で算定できる加算のこと。
利用者の中で低栄養状態にある方、またはその恐れのある方を対象に、栄養状態の改善を図る目的としたケアや、サポートが行われます。
管理栄養士の配置が必要で、栄養ケア計画の進捗状況の定期的な評価を行う事で算定できる加算です。
日常生活動作のこと。
食事や排泄、入浴といった、日常生活を送るためには欠かすことのないいくつかの動作のことです。介護を行う際には、このADLをなるべく維持できるように、本人の能力を活かしたサポートを行うことが求められます。
身体の組織の一部分が死んでしまうこと。
また、死んでしまった状態の事を意味する時もあります。
感染症や血流の減少などが原因で起こります。
寝たきりの高齢者は皮膚が壊死してしまう事があり、これを褥瘡といいます。
壊死の合併症で、体組織が腐敗した状態のこと。
感染症や血栓症などが原因で起こります。
血液の供給が不足することによって起こり、糖尿病や長時間の喫煙も原因となることがあります。
壊疽のほとんどが下肢に部分に起こります。
高齢者に関しても、下肢が動かせないなどの理由で血行不良になる恐れが有るため、注意が必要です。
非営利法人のこと。
介護事業所にも、NPO法人が運営するものがあります。
提供する介護サービスは、株式会社などが提供するものと変わりはありません。
居宅サービス、介護予防サービス、地域密着型サービス、地域密着型介護予防サービス、居宅介護支援サービス、施設サービスが提供されています。
「根拠」を表す英単語。
エビデンスに基づいた介護が求められており、それは、根拠に基づいて目標を明らかにし、それに添った計画を立てて介護を行うことをいいます。
例えば、普段何気なく行う食事介助も、正しい姿勢で食べられるようにするというような目標を立て、介助中そのことに留意しながら介助を行えば、エビデンスに基づいた介護といえます。
病気やけがにより、食べ物などを飲み込むことに支障がある状態のこと。
食事中にむせたり、固形物をかんで飲み込めなくなったり、食後声がかれたりするといった症状が現れます。
また、それに伴い、体重が減ることもあります。高齢者は嚥下障害が招く誤嚥性肺炎にかかりやすく、死亡の原因となることもあるため、リハビリなど、正しい対策を行う必要があります。
人工肛門患者のこと。
がんや事故などで、消化管や尿管を失った場合、手術によって人工肛門や人工膀胱を作った人の事をいいます。
オスメイトの方は、入浴時など、他の利用者の目を気にされる事もあり、一定の配慮を必要とします。
要介護状態の対象家族を介護するためにする休業のこと。
対象家族とは、配偶者や父母、子、配偶者の父母、そして同居の扶養している祖父母、兄弟姉妹や孫です。
介護休業を活用することで、一時的に介護に集中することができ、介護と仕事の両立に役立ちます。
要介護認定の要介護状態と認定された方が受けることができるサービスのこと。
居宅サービスや、介護保険施設を利用した施設サービス、市区町村が行う地域密着型サービスなどが受けられます。1から5の給付区分に分かれています。
ケアマネジャーのこと。
介護保険制度の中で、ケアマネジメントを行う有資格者です。
要介護者や要支援者、またその家族から相談を受け、居宅サービス計画書を作成します。
また、サービス提供中は、モニタリングなどを行い、適切にサービスが提供されているかどうかについての確認を行います。
有料老人ホームのうちの1つです。
24時間スタッフが在中して、介護サービスを受けることができます。
受けられるサービスとは、入浴介助、排泄介助などの身体的な介助から、掃除や洗濯、食事の提供などの生活援助に至るまで、生活に必要な介護全般です。
レクリエーションなども提供されます。
高齢者や障害者の介護を行う専門職のこと。
国家資格です。食事、入浴、排泄など、日常生活の介助を行います。
また、専門的な知識や技術を持ち、家族などの介護者にアドバイスすることもあります。ケアワーカーとも呼ばれています。
介護サービスの対価として支払われる報酬のこと。
介護保険の対象となる介護サービスを提供した事業所に支払われます。
介護サービスにはそれぞれ決められた介護報酬があり、それに沿って支払いが行われます。
介護保険に関する不服申し立てを行う機関のこと。
被保険者が介護保険料の徴収や給付に関して不服がある時に、申し立てを行う機関で、各都道府県に設置されています。
また、要介護認定について不服がある場合にも、審査をしてもらうことができます。
介護保険制度を支えるためには被保険者が支払う保険料のこと。
被保険者は40歳から64歳までの2号被保険者と、65歳以上の1号被保険者です。
徴収される額は、住んでいる地域や収入によって異なります。
また、2号被保険者は加入する医療保険料と合わせて徴収されるのに対し、1号被保険者は市町村によって徴収されるなどの違いがあります。
要介護認定で、要支援1、2と認定された方を対象とした介護サービスのこと。
介護度が重度化するのを防ぐために、機能訓練や、口腔機能訓練、栄養改善指導などのサービスを受けることができます。
介護予防通所介護、介護予防訪問介護、介護予防訪問リハビリテーションなどのサービスがあります。
医療依存度の高い要介護者向けの施設のこと。
リハビリや医療的ケアの他に、排せつ介助や入浴介助、食事介助など日常的に必要な介護サービスを受けることができます。
医療法人が運営している場合が多く、医師や看護師の配置も充実していますが、一方でレクリエーションなどの生活の支援は少ない施設が多いです。
また、平成30年度末での廃止が決定しており、他の施設への機能の移行が進められています。
在宅での生活が困難な、原則要介護3以上の認定を受けた方を対象とする介護施設のこと。
認知症や寝たきりの方で、常に介護が必要な方が入所して介護を受けることができます。
入浴や排せつ、食事介助などの介護サービスを受けられるほか、レクリエーションや機能訓練サービスが提供されます。
医療サービスを提供する介護施設のこと。
入院治療は必要ないが、医学的な管理が必要な方が利用する施設です。
看護やリハビリテーション、入浴介助、排せつ介助、食事介助が行われま。
リハビリなどを受け、自宅での生活が再び送れるようなサービスが行われます。
疥癬虫と呼ばれるダニが寄生して起こる感染症のこと。
疥癬虫はヒゼンダニというダニの1種です。
これが皮膚表面の角質層に寄生することで起こります。
高齢者施設や病院などで、介護行為を介して感染することがある為、高齢者施設での疥癬が発生した場合には、感染が広がらないような対策が必要になります。
高齢者を対象とした心理療法の1つ。
認知症の予防や進行抑制に効果的だとされています。
高齢者施設などでは、レクリエーションなどで広く用いれられています。
高齢者が昔を思い出すことで、脳の活性化を促します。
身体の片側の上下肢に麻痺がある状態のこと。
脳内出血、脳腫瘍、脊髄腫瘍などが原因で起こる症状です。
高齢者施設では、この症状のために、車いすを使用している方がいます。
リハビリの対象となる症状でもあります。
動作が遅くなってしまう症状のこと。
また、動作の開始にも時間がかかってしまうことがあります。
瞬きが減ったり、顔の表情が堅くなることもあります。
パーキンソン病やパーキンソン症候群の特徴的な症状のひとつです。
症状が出ている時は、本人のペースに合わせた見守りや声かけを行う必要があります。
両下肢に麻痺のある状態のこと。
主に、脊髄や末梢神経の障害から起こります。
ギランバレー症候群などの特定の疾患が原因となる場合や、がんなどの腫瘍が原因となる場合があります。
高齢者の中には、下半身麻痺がある上に筋力の低下が進んだ結果、歩行が困難になってしまうケースがあります。
関節が炎症をおこす疾患のこと。
関節が炎症を起こすと、軟骨や骨が破壊されてしまい関節の機能が損なわれていきます。
そのままにしておくと関節が変化していきます。これは、免疫の働きに異常が生じることで起こる症状です。薬物療法で病気のコントロールが行われます。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
寝たきりや下肢筋力の低下などが理由で、歩行ができない方のための浴槽のこと。
寝たままの体勢で入浴できる「ストレッチャー浴」や、座位のまま入浴できる「リフト浴」「チェアー浴」などがあります。歩行が困難な利用者も安全に入浴することができます。
排尿機能は正常であるにも関わらず、尿が漏れてしまう症状のこと。
身体的障害や精神的障害により、トイレに行くことができなかったり、トイレに行きたいと思わなかったり、間に合わなかったりします。
高齢者では特に、認知症の方の失禁は、この機能性尿失禁の場合が多いです。
生活の質のこと。
介護や看護を行ううえでは、ただ身体的な苦痛を取り除くことや、身辺の清潔保持などのみに注目しがちです。
しかし、本来は人間らしく、生きがいを持って生活していくことが求められることであり、生活の質が向上するようなケアが必要です。
心筋の血流が阻害されて、心臓に障害が起こる疾患のこと。
冠動脈の閉塞や狭窄などにより、心筋への虚血が阻害されることによって起こります。
高血圧や喫煙、肥満などが原因とされています。
また、加齢も原因のひとつと言われており、高齢者にみられる病気のひとつです。
高齢者が胸の痛みを訴えた際は、この疾患であることも考慮し、病院受診などについても検討する必要があります。
介護サービスを受ける際に作成する計画のこと。
ケアマネジャーが作成する他、利用者や家族が作ることができます。利用者や家族の希望を聞き目標が明記されます。
また、サービスを提供する側にとっては、共通した認識のもとでサービスを提供するための書類でもあります。
居宅介護支援を行う事業者のこと。
必ずケアマネジャーが配置されています。
ケアプランの作成や各介護保険事業者との連絡調整などを行う事業者です。
また、サービス利用に関しての相談を受け付けたり、苦情に対応してくれたりもします。
運動ニューロンが侵される疾患のこと。
ALS(エーエルエス)とも言われます。
運動ニューロンは脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える働きをします。
この運動ニューロンが侵されると筋肉が動かしにくくなり、やがては動かせなくなる病気です。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
利用者や家族の要望で緊急に行った訪問介護サービスに対し算定される加算のこと。
居宅介護サービス計画に位置づけられているサービスを、利用者や家族が要望してから24時間以内に行われたサービスであり、原則、ケアマネジャーが必要と判断した場合に算定することができます。
行ってはいけないこと。
特に医療行為においては禁忌とされる事柄があるため、服薬介助や見守りを行う際には、より注意を払って対応する必要があります。
また、医師や看護師との連携も、日頃から十分に行う必要があります。
要介護状態区分別に、介護保険から給付される上限額のこと。
介護保険制度では、要介護度別に、月々の支給限度額が決められています。
この限度額内での介護サービスの利用は1割(収入によっては2割)の負担で行えますが、限度額を超えると全額自己負担となります。
介護認定を受けている人が、申請を行うことにより実施される、要介護度の見直しのプロセスのこと。
介護認定は基本的に、定められた期間は変更されることがありません。
ただし、利用者の状態に大きな変化があり、要介護度の見直しが必要になった場合は、認定区分の変更申請を行います。
認知症の高齢者が共同で生活するための施設のこと。
認知症に特化したケアが行われます。入居者は、食事の準備や洗濯など、自分ができることをスタッフのサポートを受けながら行います。そうすることで、機能の低下を防ぐ狙いがあります。
老人ホームの1種で、低料金で利用できる施設のこと。
自治体や国の助成金で運営されており、食事や洗濯などの生活介護サービスが受けられます。
ただし、介護付のケアハウスは数が少なく、介護ケアを行っていない施設に入居している方が介護が必要になった場合には、退去しなければいけないこともあります。
要支援・要介護認定を受けた方が、サービスを利用する際に作成されるのがケアプランです。
ケアマネジャーによって作成されるもので、利用者や家族の意向や目標、どのようなサービスが提供されるのかが明記されています。
相手の話にじっくりと耳を傾けること。
利用者や家族の話を聞く際に用いることができるコミュニケーションスキルのことです。
共感しながら相手の話を聞くことで、精神的な安らぎを与えたり活発なコミュニケーションをとるきっかけを与えたりします。
鼻からチューブを入れ、体内に栄養を送る栄養摂取方法のこと。
嚥下障害の状態が短期間で改善される見込みがある場合に用いられる方法です。
手術などで穴を開ける必要がなく、口からの栄養摂取が行えるようになればすぐに終了することができます。
認知症高齢者の場合、鼻に異物が入る不快感から、チューブを抜いてしまうといったトラブルが起こる場合があるので、注意が必要です。
意識低下の初期の段階のこと。
声かけを行うなど、軽い刺激で目を覚ますことができる状態の事です。
傾眠傾向の状態は高齢者によく見られる状態です。
認知症や内科的疾患でこの症状に陥っている可能性があり、傾眠傾向が続くようであれば、医師の診断を受ける必要があります。
事例検討会、または事例研究のこと。
ケアマネジャーやサービス事業者、医師、看護師などが集まり、要介護者の現状に関する情報交換や課題の検討、サービス内容を考える場です。これには要介護者本人や家族が加わることもあります。
有料老人ホームのうちの1つ。
自立した生活を送ることができる高齢者向けの施設です。
食事の提供は行われていることが多いですが、その他の介護サービスは提供されないため、介護が必要になった場合には転居する必要があります。
緊急時の対応を行ってくれるほか、オプションサービスとしてアクティビティーの提供を行う施設もあります。
言語や摂食・嚥下に関わる機能訓練などを行う専門職のこと。
高齢者の中には病気などによって、話すことや聞くこと、食べることに関する機能に障害がある方も少なくありません。
そのような方に対して、言語聴覚士は訓練を行ったり、助言を行ったりします。
主に病院や介護老人保健施設などで働いています。
介護の現場では「ST」と呼ぶことが多いです。
見当識が低下した状態のこと。
例えば、今日の日付や今の時間、自分のいる場所や人がわからなくなってしまうことです。
見当識障害は認知症の中核症状として表れます。徘徊や脱水症状の原因となる場合もあるので、本人の状態を正しく捉えて、これらに対する対策を行う必要があります。
各種の給付が、金銭ではなく、現物で給付される方法のこと。
生活保護などの公的扶助を受けている人が、介護サービスを受けた際に、現金で支払いを行うのではなく、サービス自体が給付される仕組みです。
通常利用者が支払うことになっている、1割の負担分は、介護扶助のなかから支払われます。
それを必要とする人の権利を守ること。
権利擁護を必要とする人とは、認知症や寝たきりの高齢者、障害者などです。
権利擁護がサービスとして受けられる仕組みには、成年後見制度や地域福祉権利擁護事業があります。
福祉サービスを利用する際の支援や財産の管理など、本人の状態によって決められている支援を受けることができます。
1ヶ月の介護サービス費の支払いが高額になった際に払い戻しが行われる制度のこと。
介護保険を利用してサービスを受けた場合、利用者が支払うのは1割分ですが、これがひと月に一定の金額を超えた場合には、申請を行うことができます。
なお一定の金額に関しては、収入などにより変動します。
利用者の口腔機能向上等を目的に、個別的訓練の指導・実施を行った場合に算定することができる加算のこと。
言語聴覚士、歯科衛生士、看護職員の配置が必要です。
また、個別口腔機能改善管理指導計画を作成しそれに従って口腔機能向上サービスを行う事で算定することができます。
口の中を清潔に保つことと、機能訓練としてのケアの意味があります。
口腔ケアは誤嚥性肺炎や口腔の乾燥を防ぎ、口腔機能の低下を予防する目的があります。介護施設では主に、介護職員や看護職員により行われます。
食事前に口腔周辺の体操を行う施設も増えていますが、これも口腔の機能訓練に含まれます。
高血圧が続く状態のこと。
動脈の血圧が正常の範囲を超えて高い状態のことを言います。
高齢者にみられる病気の中には、高血圧症が原因となるものも多いとされるため、服薬などによる治療を行う事が望ましいといわれています。高血圧のご利用者に対しては、毎日のバイタルチェックも大切になります。大きな変動がある時には医療職に報告したり、かかりつけ医に報告できるように記録しておくと良いでしょう。
また、服薬治療されている方は服薬する時間も重要ですので、服薬管理にて声掛けや服薬確認を行います。
脳血管疾患や交通事故によって、脳が損傷した場合に起こる症状のこと。
脳卒中になったあと、高次脳機能障害になる高齢者もいます。
高次脳機能障害になると、記憶力が低下したり、注意障害が起こったり、じっとしていられないなど、社会的行動に障害が現れることがあります。
背骨の中にある、後縦靱帯が骨になってしまう疾患のこと。
骨に変化した結果、脊髄の入っている脊柱管が狭くなってしまうことで神経が圧迫され、感覚障害や運動障害が起こります。
重症になると歩行が困難になったり、排泄に障害が出ることもあります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
関節の動きが悪くなった状態のこと。
寝たきりや長い間身体を動かさないでいると筋肉や皮膚など関節周辺の組織が硬くなってしまいます。
拘縮が起こると、本人は痛みを感じ、介護者はケアが行ないづらい状況になってしまうため、予防していくことが大切です。
65歳以上の高齢者の比重が高くなった社会のこと。
高齢者が総人口の7%を超える割合を占めている場合、高齢化社会と呼ばれます。
日本においては、14%を超えているため、高齢社会であり、これが21%を超えると超高齢社会と呼ばれるようになります。
骨がもろくて弱くなる疾患のこと。
骨折が生じやすくなります。
骨量が減少していることと骨組織の微細構造の異常が原因とされています。
椎体圧迫骨折や大腿骨頸部骨折が合併症として発症することがあり、早期発見、早期治療が望まれます。
骨折を伴う骨粗鬆症は、第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
通所介護施設で、 利用者の状況に応じた個別機能訓練を行った場合に算定される加算 のこと。
理学療法士などの専門職の他に、介護職員、看護職員が協同して利用者ごとにアセスメントを行い、目標設定や計画の作成し、その結果を報告します。
常勤専従の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師、またはあん摩マッサージ指圧師の配置が必要です。
サービスの利用開始時や追加・変更された時などにはケアプランが作成され、それに伴い必ず行われるのがサービス担当者会議です。
本人・家族やケアマネジャー、サービス提供事業者が集まって会議が行われます。サービス内容についての利用者の意向確認が行われ、目標に向かった支援の合意を得る場です。
比較的元気な高齢者向けの施設のこと。
基本的なサービスとして、安否確認と生活相談の2つが提供されています。
これ以外の介護サービスについては、施設に併設されている事業所や、外部の事業所を利用して、介護サービスや医療サービスを受ける事になります。
オプションサービスとして、食事の提供や生活支援サービスを行う施設もあります。
訪問介護サービスの責任者のこと。サ責とも呼ばれています。
ケアマネジャーが作成したケアプランに基づいて、訪問介護計画書を作ります。
利用者のニーズを汲み取り、サービスが適切に提供されるように、コーディネート全般を担います。
訪問介護サービスにおける責任者のこと。
ケアマネジャーが作成した、居宅介護計画書を基に訪問介護計画書を作成し、訪問介護のコーディネーター業務を行います。
訪問介護員の指導や育成を行ったり、ケアマネジャーとの連絡・相談役も担います。
自宅にて介護を行うこと。
各種介護サービスを利用しながら、自宅で介護を行うことも含まれます。
利用する介護サービスは、通所介護や訪問介護のほか、ショートステイなどの宿泊を伴うサービスもあります。
要介護認定を受ける以前の高齢者やその家族の相談に応じる機関のこと。
要介護状態至らないまでも、支援の必要な高齢者はおり、その高齢者に対して配食サービスなどの社会資源を紹介したり、必要に応じて、介護保険の利用申請の代行を行ったりします。
自宅にて、酸素ボンベなどの酸素供給機を設置して行われる療法のこと。
呼吸器疾患などで肺の機能が低下していると、身体に必要な酸素が十分に取り込めなくなります。
こういった疾患のある方に対して、必要なとき、あるいは24時間、酸素吸入を行う療法のことをいいます。
心身に障害を負った人に残された機能のことです。
加齢により、筋力低下や関節可動域が狭くなるなど、機能が低下する方もいます。
介護するにあたっては、この残存機能をなるべく活かしながら支援することで、機能の低下を防ぐことが求められます。
身体のバランスがとりにくくなり、転倒しやすくなる障害のこと。
この障害では、身体が傾いたときに足を踏み出すなどして転倒しないようにしたりする行為が遅れて転倒してしまったり、
方向転換時に身体のバランスがとりにくくなって転倒してしまいます。
パーキンソン病やパーキンソン症候群の特徴的な症状のひとつです。
歩行時には突然の転倒に繋がらないように介助を行うことが必要です。
施設に入所している方のためのサービス計画書のこと。
施設に所属するケアマネジャーによって作成されます。
生活上のニーズや、目標、必要な介護やそれに関わる人は誰なのかが記入されています。
この計画書は定期的に見直され、目標が達成されているか、ニーズに適した介護サービスを提供できているかの確認が行われます。
地域福祉の推進を図ることを目的とする民間団体のこと。
都道府県や市町村に設置されています。
共同募金事業や介護サービス事業、生活相談事業などを行なっています。
日常生活を営むのが難しい人からの相談に対して助言や指導、援助を行なう専門職のこと。
病院や児童施設、高齢者施設などで業務を行なっています。
高齢者施設では、特に、生活相談員として、施設を利用する高齢者や家族のサポートを行います。
シャワーのみで行う入浴方法のこと。
血圧が高い方や、体力が低下している方など、湯船につかることができない方に対して行われます。当日のバイタルの状況で看護師が判断したり、事前に医師からの指示があるなどでシャワー浴が行われることがあります。
施設に入所・入所した者が、住所変更を行った際も、引き続き、住所変更前に住んでいた市町村の被保険者となる特例のこと。
介護保険では原則、住所のある市町村が保険者となります。
しかし、施設へ他市町村から多くの人が入所・入居し、住所変更を行うと、施設のある市町村への負担が大きくなってしまいます。
これを避けるために、住所地特例の制度が設けられています。
有料老人ホームのうちの1つです。
自立した生活が送れる方から、介護の必要な方まで利用できます。
バリアフリーの施設内で、個室にて生活し、介護が必要であれば、外部の介護サービスを利用しながら生活します。
また、施設スタッフによる、見守り、掃除、洗濯、緊急時の対応などのサービスも受けることができます。
介護保険サービスを全額利用者負担で利用した場合に、後日、現金が払い戻される仕組みのこと。
介護保険サービスは、利用者の負担が1割、自治体の負担が9割の支払いで利用できることになっていますが、一部サービスでは、全額を利用者が負担し、後日9割が現金で払い戻される仕組みがあります。
住宅改修や高額介護サービスの受給などが対象になります。
持続的な圧迫が原因で、組織に壊死が起こった状態のこと。
寝たきりや麻痺などで体位を変えられない人は、腰の仙骨部やかかとなど、骨が出ている部分に圧迫が生じやすくなります。
その結果、組織の血流が減少したり、無くなったりして、組織の壊死が起こってしまいます。床ずれ防止用具・体位変換器などを利用して、予防や症状の改善に役立てます。
脳内の特定箇所の神経細胞が減少し、細胞の中に線維状の塊ができる疾患のこと。
パーキンソン症候群のひとつです。
歩行障害や認知症、嚥下障害といった症状が現れます。
理学療法や作業療法などのリハビリテーションが行われますが、最後は寝たきりになるとされています。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
ホームヘルパーが行う、身体に直接触れて行う介護サービスのこと。
訪問介護サービスの1つです。
その内容は、食事介助、服薬介助、排泄介助、入浴介助、体位変換・移動・移乗介助、通院・外出介助などです。
利用者の身体の動きを制限すること。
体の一部をベッドなどに縛る行為の他に、向精神薬を過剰に摂取させて行動を制限したり、介護衣と呼ばれるつなぎを着せておむつ外しを予防したりする行為の事です。
利用者自身や他の利用者の身の安全確保のために、正式な手順を踏んだ場合のみ、身体拘束が許されています。
身体的な症状が出たり、治りが遅く、それに心の問題の関与が大きいと考えられる身体疾患の総称のこと。
精神的な緊張やストレスにより、身体的な症状が発生したり、増したりします。
高齢者のなかにも、高血圧や不整脈、慢性疼痛などが心身症の症状として現れることがあり、身体的なケアだけではなく、心のケアも同時に行う必要があります。
人工的に増設された便や尿の排泄口のこと。
消化器官や尿路の疾患などが原因で増設することになります。
ストーマを増設していても、高齢者施設の利用に支障がない場合が多いです。
ストーマのケアは自分で行うほか、看護職員や介護職員が行う場合もあります。
ケアを行う介護職員は、医師や看護師との密接な連携を図ることが必要とされています。
ホームヘルパーが行う、日常生活面で必要な介護サービスのこと。訪問介護サービスの1つです。
その内容は、掃除、調理、配下膳、洗濯、ベッドメイク、日常的な衣類の整理、被服の補修、買い物、薬の受け取りなどです。
高齢者施設などで相談業務に携わる人のこと。
社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格者などが主に行います。
多くの介護施設において、配置が義務とされています。
ケアマネジャーとの連絡調整を行ったり、利用者の相談援助業務を行ったり、利用者家族との相談業務を行います。
生活保護制度の扶助の1つ。
一般で言う生活費にあたる部分に対して行われる現金給付のことです。
食料費や被服費、光熱費などがこの中に含まれます。
また、高齢者に関しては、生活扶助の加算が設定されます。
経済的に困窮している人が受けられる公的扶助のこと。
働くことができなかったり、働いていても最低限の生活ができない状態であったりする人の場合、その状況に応じて保護を受けることができます。
生活保護受給者が介護サービスを利用した場合、介護扶助によって、介護保険の自己負担分が支払われることになります。
高齢者や家族からの相談を受け付けたり、支援を行う窓口のこと。
各市町村に1つ以上は設置されています。
保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどが配置されており、地域住民の、介護予防マネジメント、虐待の防止、保健・福祉・医療の向上など図る期間です。
地域包括ケアシステムの中核的な施設でもあります。
体調不良などで入浴ができない利用者に対して行われます。
高齢者は、血圧の値や皮膚疾患により入浴が行えないことがあります。
その際、清潔を保つために温かいタオルを使って身体を拭いて対応します。
身体全体を清潔にする全身清拭と、部分的に行う部分清拭があり、体調などに合わせて行われます。
脊髄や小脳の神経細胞が徐々に減少する難病のこと。
この病気に罹患すると、ときにふらついたり、ろれつがまわらなかったり、手が震えたりといった症状が現れます。
病気の進行はゆっくりですが、一部では呼吸機能の障害などが起こったり、寝たきりになったりすることがあります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
脊椎にある、脊柱管が狭くなって起こる病気のこと。
脊柱管が狭くなって、神経を圧迫すると、下肢に痛みが生じたり、下肢の痺れや感覚障害が起こったりします。
理学療法士によるリハビリや薬物療法などが行われますが、ひどい場合は手術を行うこともあります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
意識障害が起こっている状態の1種のこと。
幻覚や妄想、興奮状態、意識の混濁などの症状が現れます。これらの症状が一時的に起こることです。
また、急に発症することも1つの特徴です。高齢者に見られることが多く、入院中に発症してしまう方もいます。
前立腺の内側が大きくなる疾患のこと。
特に60歳以上の男性に多くみられる病気です。
尿道が圧迫されたり閉塞されたりすることがあり、排尿障害の原因ともなります。
日常生活に支障がなければ経過観察を行う場合もありますが、手術、薬物療法などでの治療も行われます。一日の排泄回数などを記録することで排尿のペースがつかめます。極端に排泄の回数が減ったなど排泄障害の早期発見につなげることができます。
老化が全身に現れるのが、実際の年齢よりも早く起こる遺伝子疾患の総称。
早期老化症とも呼ばれます。ウェルナー症候群が日本で一番多くみられる早老症です。
アキレス腱などの軟部組織の石灰化などの症状がみられる他、白内障などの老化に伴う疾患にもかかりやすくなります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
社会福祉士と精神保健福祉士の総称のこと。
相談援助職と言われることも多く、社会的に困っている人の相談に乗り、援助を行う専門職の事です。
高齢者施設においては、生活相談員として、利用者やその家族の相談、連絡調整などの業務を行っています。
死を目前にした方に対する、終末期ケアのこと。
病院などの医療系施設のみならず、看取り介護を行う施設においてもターミナルケアは行われています。
本人や家族の意向を聞き、医師や看護師、介護士が連携しながら、終末期に必要なケアを行います。
介護保険制度においては、65歳以上のすべての被保険者のことをいう。
第1号被保険者は、要介護・要支援に認定されれば、その原因を問わず介護サービスを受ける事ができます。
保険料は、個人の収入によって決められており、市町村へ納める仕組みです。
介護保険制度においては、40歳から64歳の被保険者のことをいう。医療保険加入者が対象です。
また、介護サービスを受けるための条件としては、要介護・要支援状態になった起因が16種類の特定疾病によるものに限られています。
保険料は、医療保険料と一体で徴収されます。
パーキンソン症状と大脳皮質症状が同時にみられる疾患のこと。
パーキンソン症状とは筋肉の硬さや歩行障害などで、大脳皮質症状とは手が思うように使えなかったり動作がぎこちないといった症状のことです。
薬物療法やリハビリテーションが行われますが、最後は寝たきりになるとされています。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
要介護者や要支援者が短期間施設に泊まって受ける介護サービスのこと。
食事の提供や入浴介助、排泄のサポートなどを受けることができます。特別養護老人ホームなどの指定された施設がサービスを提供している場合や、ショートステイサービスのみを提供する施設などがあります。
医療機関や介護老人保健施設が提供する、短期間の宿泊を伴って提供される介護サービスのこと。
利用者が可能な限り自宅での生活を継続していこなうことを目的として実施されます。
医師や看護師、理学療法士等から医療や機能訓練などが提供されるほか、介護職員による、日常生活上の支援も受けることができます。
地域間における人件費の差を考慮して、地域間の介護保険費用の配分方法を調整するために設定されている区分のこと。
『1級地』から『7級地』と『その他』の8区分に分けられています。
この仕組みにより、地域により自己負担額にも差が生じる事になり、1級地である東京都特別区に関しては、『その他』の地域よりも高額になります。
各区市町村が実施する事業のひとつ。
介護サービスや介護予防サービスと並び、介護保険制度の3つの柱とされています。
高齢者が、要介護・要支援状態にならないよう、また要介護・要支援状態になった場合でも、できるだけ自立した日常生活を送れるよう支援することを目的としています。
各地方自治体により策定される、地域福祉を総合的に推進するうえで大きな柱となる計画のこと。
高齢者、障害者、児童福祉など分野ごとの計画ではなく、地域の助け合いによる福祉を目指して、地域住民と行政が協力して計画します。
介護に関する現状や今後の対策などについての計画も盛り込まれています。
医療や介護、予防、生活支援を一体的に提供するシステムのこと。
将来的に増えるとされている、認知症高齢者などケアを必要とする方が、住み慣れた地域での生活を送れるようにサポートするシステムのこと。
地域が支え合うことにより、在宅生活の継続を可能とする考え方に基づき構築されています。
高齢者が住み慣れた地域で暮らす上で必要と考えられているサービスのこと。
市域密着型の特別養護老人ホームや小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護などがあります。
これらのサービスにより、認知症や寝たきりの方でも、適切なサービスを受けながら、在宅生活を続けることが可能になってきています。
小規模型のデイサービスで受けることができる介護サービスのこと。
受けられるサービスの内容は、入浴介助、排泄介助、食事の提供、レクリエーションの提供、送迎などです。
1日の利用定員が18名以下と規定されています。
地域密着型サービスなので、住民票がある市町村の施設のみ、利用することができます。
日帰りで介護サービスを受けられる施設のこと。
受けられるサービスの内容は、入浴介助、排泄介助、食事の提供、レクリエーションの提供、送迎などです。
デイサービスを利用することで、心身機能の維持向上を図り、また利用者家族の介護の負担軽減にも繋げています。
日中や夜間を問わずに、定期的に巡回を行ってくれるサービスです。
また、必要な場合には随時対応を行ってくれます。
定期巡回サービスでは、排泄介助や服薬介助など、短時間で行えるサービスを1日のうちに複数回組み合わせて受けることができます。
また、随時対応サービスでは、夜間でも緊急時に駆けつけてもらうことができます。
日帰りで、リハビリテーションを提供するサービスのこと。
病院や介護老人保健施設、通所リハビリステーションなどで提供されています。
医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士によるリハビリテーションが行われています。介護職員が入浴介助や食事の提供などを行う施設もあります。
肛門から指を入れ、便を出すこと。
自力で排泄ができない方に対して行う医療行為です。
医療行為のため、介護職員が行うことはできません。
介護職員は摘便が必要な状態にならないように、水分摂取を促したり、腹部のマッサージをしたりすることで、排便をサポートすることができます。
末梢の神経が侵されて、手足のしびれや感覚の麻痺などが生じる障害のこと。
高血糖の状態が続くことによって起こります。
糖尿病の三大合併症のひとつです。
感覚が麻痺することによる、細菌感染や壊疽の原因となることもあります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
糖尿病により腎機能が低下すること。
糖尿病の三大合併症のひとつです。
はじめは尿中にタンパク質が出始めます。その後症状が悪化するとむくみやうっ血性心不全が生じます。さらに症状が進むと、腎不全が起こり、透析療法が必要になります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
糖尿病が原因で、網膜に障害が起こること。
網膜が障害を受けると、視力が低下します。
糖尿病の三大合併症のひとつです。
目の中の血管が詰まり、視界がかすむなどの症状が出始め、視力低下や飛蚊症が起こります。失明にいたってしまう場合もあります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
介護保険の指定を受けた施設で生活する要介護認定を受けた方が利用することができる介護サービスのこと。
介護付き有料老人ホームや軽費老人ホーム、養護老人ホームが指定の施設に当てはまります。
特定の福祉用具を購入する際に助成が受けられるサービスのこと。
特定の福祉用具とは、レンタルが難しいもののことで、ポータブルトイレや入浴用のいす、簡易浴槽などが当てはまります。
これらを購入する際には、年間10万円までを限度に、定められた分の助成を受けることができます。
介護保険料を納める方法の1つ。
65歳以上の、1号被保険者が介護保険料を納める場合には、特別徴収か普通徴収によって納めることになります。
このうちの特別徴収とは、年金から天引きされる形で納付する方法になり、原則として、特別徴収での納付が優先されます。
褥瘡(じょくそう)のこと。
寝たきりや半身麻痺の方などが自分で体位を変えられない場合に起こりやすいです。また、栄養状態が悪い場合にも起こります。
持続的に圧迫された部位の血流の減少によって、組織が壊死した状態です。
定期的な体位変換などにより防ぐことができます。
利用者が病院に入院する際に、情報提供を行うことで算定できる加算のこと。
病院や診療所の職員に、利用者の心身の状況や生活環境などの情報を提供することで算定することができます。病院や診療所に直接訪問したり、文書などで情報提供を行うことができます。
認知症の要介護者に対してサービスを行った場合に算定される加算のこと。
通常の人員に加えて、常勤換算で2名以上の介護職員や看護職員を配置している事と、サービス提供時間内には、認知症介護実践者研修等を受講している職員が配置されている場合に算定できます。
認知症患者を支援するボランティアのこと。
認知症を患う方は年々増えてきています。
その認知症の方やその家族を、地域で見守りを行いサポートする役目を担います。
認知症サポーターになるためには、認知症を正しく理解している必要があるため、養成講座が設けられています。
認知症の症状のある方を対象に、専門的なケアを提供する通所介護施設のこと。
入浴介助や排せつ介助、食事介助の他に、口腔機能向上サービスや機能訓練、レクリエーション、送迎などの介護サービスが提供されています。
認知症患者本人のケアを行うとともに、家族の介護負担の軽減も目的としてサービスが提供されています。
要介護認定を申請した際に行われる訪問調査のこと。
訪問調査員が自宅に来て行ってくれます。身体の状態や生活環境、介護状況などについて細かく聞き取りを行い、その結果や医師の診断書などを基にして、介護度が決定されます。
脳内の血管が詰まったりして血の巡りが成城ではなくなった結果、脳組織が壊死してしまった状態のこと。
脳の血の巡りが低下すると、脳組織が酸素不足や栄養不足になります。その状態が一定時間続くと脳梗塞になってしまいます。治療は内科的な薬物療法と、一部の場合手術が行われることがあります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
脳内の血管が破れ、脳内で出血する疾患のこと。
感覚障害や意識障害、運動障害を生じることがあります。
高血圧が原因で起こる場合が最も多い病気です。
薬物療法や手術などによる治療が行われますが、運動障害や認知症といった後遺症が残る場合があります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
高齢者や障害者が、施設などに一律に隔離するのではなく、社会の中で支え合いながら生活するために、環境を整える必要があるという考えかたのこと。
障害や疾病などの有無にかかわらず、基本的な人権が保障され、また、自らの意志にもとづいて行動することができるなど、当たり前のことが当たり前にできるように環境の整備を行うという考え方です。
何らかの原因でドーパミン性神経細胞が変性する疾患のこと。
歩行困難や手の震えなどの症状が現れ、次第に全体的に動作が緩慢になります。
また、表情にも特有の変化がみられたり、認知症を合併したり、うつ症状に陥る方もいます。主に薬物療法での治療が行われ、コントロールが行われます。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
細菌やウイルスなどが引き起こす肺の疾患のこと。
高齢者の死亡原因であることが多い疾患の1つです。胸の痛みや、発熱、息切れなどの症状が現れます。
介護現場では、ウイルス・菌感染などによる肺炎への対策としてはワクチン接種、また誤嚥性肺炎への対策としては口腔ケアなどを行います
目的もなく、動き回ってしまうこと。
認知症の症状として表れることがあります。
記憶障害や見当識障害が1つの原因であるとされています。
介護施設でも、入居者の敷地外へおよぶ徘徊行動が見られることがあり、見守りの強化など、十分な対策が求められます。
肺の中の空気が増えて、肺が膨らんだまま縮まらない症状のこと。
慢性閉塞性肺疾患の1種です。
肺胞壁の破壊的変化を伴います。過度の喫煙が原因となることが多く、咳や痰、息切れといった症状がみられます。
一度壊れた肺胞は元に戻らないため、より重度化しないように治療が行われます。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
栄養バランスの整った食事を、自宅まで届けてくれるサービスのこと。
独居高齢者や老老介護世帯など、食事の準備が困難な方が対象となる場合が多いです。
また、配達する方が利用者と顔を合わせることによって、安否確認を行うケースもあります。
身体を動かさないことで起こる障がいのこと。
寝たきりになるなど、長時間身体を動かさないことで発症してしまいます。
廃用症候群になると、筋力の低下や拘縮、誤嚥性肺炎、うつ状態などの症状が現れます。
同じような立場に置かれる人によるサポートしてもらうこと。
自宅にて介護を行ってきた人が、同じく自宅にて介護を行っている人の相談に乗ったり、アドバイスを行うこと。お互いの悩みを話し合うことで、それを共有し、支え合うプロセスです。
認知症の症状を表す言葉の1つ。
行動・心理症状のことで、かつては中核症状に対して、周辺症状と呼ばれていました。
暴言や暴力、興奮、抑うつ、不眠、昼夜逆転、幻覚、妄想、せん妄、徘徊、もの取られ妄想、弄便、失禁などはいずれもBPSDの症状で、周囲の人とのかかわりの中で起きる症状でもあります。
小規模多機能型居宅介護に訪問看護を組み合わせたサービスのこと。
「通い」「泊まり」「訪問」の介護サービスを提供する小規模多機能型居宅介護に、医療が必要な方も利用できるよう、訪問看護を組み合わせたものです。
対象となる福祉用具をレンタルすることができるサービスのこと。
対象となる福祉用具とは、車椅子や車椅子付属品、介護用電動ベッド、その付属品、床ずれ防止用具、体位変換器、手すり、スロープ、歩行器、歩行補助つえ、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト、自動排泄処理装置などです。
自立支援や介護者の負担軽減を図るために、これらを利用します。
専門のカリキュラムと筆記形式の修了評価を経て資格を取得した福祉用具の専門家のこと。
福祉用具貸与・販売事業所に2名以上の配置が義務付けられています。
ケアマネジャーなどの介護の専門職と連携しながら、利用者の相談に応じ、適切な福祉用具を選びます。
また、福祉用具サービス計画と呼ばれる福祉用具の利用計画書を作成します。
介護保険料の徴収方法のひとつ。
年金から天引きされる特別徴収とは違い、普通徴収では納付書により納めます。
支給年金額が年間18万円未満の方など、いくつかの条件に当てはまった場合、普通徴収となり、市町村から発行される納付書で納めることになります。
動脈硬化が原因で四肢に血流を来す疾患のこと。
糖尿病や脂質異常症などの動脈硬化の危険因子を持っている人が罹患しやすい病気です。
下肢の冷感やしびれから症状が始まり。しだいに痛みを感じるようになります。
重度化すると、足のけがをきっかけに、壊死に至ることもあります。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
膝への負担が原因で、関節の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じる疾患のこと。
加齢に伴って起こるものや、骨折脱臼などのけがが原因で起こるものもあります。
変形が進むと正座ができなくなったり、歩行障害が生じます。
保存的治療や、手術による治療が行われます。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
管理栄養士が自宅を訪問し、食生活に関するアドバイスを行うサービスのこと。
通院することが困難で、食事管理が必要な糖尿病や腎臓疾患などの方に対し行われます。
栄養に関することのみではなく、食事の形態や食事に関する環境についてなど、様々な相談や指導を行われます。
看護師などが自宅に訪問して提供するサービスのこと。
准看護師や保健師、また、リハビリテーションを行う理学療法士や作業療法士なども訪問できます。医師の指示に従って、看護、療養上のケア、リハビリテーションなどが受けられます。
利用者宅を訪問して行う在宅介護サービスのひとつ。
訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅を訪問して介護を行います。
入浴や排泄、食事介助といった身体介護や、洗濯、調理、買い物、掃除といった生活支援、病院への通院の支援を行う通院乗降介助などの介護サービスを受けることができます。
介護内容は、ケアマネジャーと相談の上作成された居宅介護計画書および、訪問介護計画書に基づいて決められます。
自宅を訪問して、入浴介助を行ってくれるサービスのこと。
看護師や介護福祉士などが自宅を訪問し、移動式の浴槽などを使って入浴できるように介助を行ってくれます。
また、入浴の前後には看護師によるバイタルチェックなどを受けることができ、安全に入浴することができます。
利用者宅を訪問して介護を行う人のこと。
ホームヘルパーとも呼ばれています。
利用者宅で、訪問介護計画書に基づいた介護サービスを提供します。
入浴や排泄、食事介助といった身体介護や、洗濯、調理、買い物、掃除といった生活支援、病院への通院の支援を行う通院乗降介助が仕事内容です。
自宅で受けることができるリハビリテーションのこと。
リハビリの専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が自宅を訪問しサービスを行います。なお、このサービスは医師の指示の基で行われます。
介護保険加入者の資格管理を行ったり、保険料の納付を受けたりする機関のこと。
介護保険制度における保険者は、全国の市区町村および特別区のことです。
なお、この特別区とは東京23区の事です。
保険者は他に、要介護認定を行う介護認定審査会を設置したり保険給付についての管理や事務処理を行います。
老人ホームを利用する際にかかる、居室代、光熱費、食費にかかるコストのこと。
在宅生活を送る際にかかるであろう上記の費用については、施設利用時にも支払いを行うことで、在宅時と施設利用時の不公平感を無くすために導入されています。
気管支に炎症が起こっている状態が、慢性的に続く疾患です。
慢性閉塞性肺疾患の1種です。
原因が不明な咳と痰が続く状態に対しての病名です。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
気管支や肺に障害が起きて、呼吸しにくくなる疾患のこと。
COPD(シーオーピーディー)とも呼ばれます。
肺の生活習慣病といわれ、喫煙者に多くみられる症状です。
気管支の壁が厚くなることで呼吸がしづらくなったり、肺胞が破壊されたりします。
呼吸リハビリテーションや薬物治療で病気の進行を防ぎます。
第2号被保険者が介護サービスを受けるための条件となる、特定疾病のひとつです。
「人手(ひとで)」のこと。
人的資源ともいう。数多くある社会資源の1つです。
ただ「労働力」と捉えられる場合もありますが、介護業界では特に「介護マンパワー」といわれ、専門的な知識や技術を持って、相談やアドバイスを行う人のことを表す場合もあります。
介護施設において、条件を満たしたうえで看取りを行った際に算定できる加算のこと。
本人や家族の同意が得られており、回復の見込みがないと診断された入居者に対して、医師や看護師、介護士などが共同して看取りケアを行った場合に算定することができます。
施設にて看取りを行った際に算定できる加算のこと。
ただ看取りを行うだけでなく、本人や家族の要望を聞いたり、本人や家族の不安を取り除く取り組みを行ったり、医療との連携を行うなどの要件を満たした場合、算定できます。
地域で相談援助を行う地方公務員のこと。
ボランティアで行われ、高齢者世帯の見守りや、安否確認などの役割を担っています。
身近な相談役として、適切な支援やサービスへつなぐ役目も果たしています。
独居高齢者などの場合、介護サービスでは補えない部分を、民生委員との相談の上で、見回りなどの「自立の援助」を求めることがあります。
利用者の状態や生活状態を確認する作業のこと。
ケアマネジメントのプロセスのうちの一つです。
ケアマネジャーが月に一回利用者宅を訪れるなどして、サービスが適切に行われているか、ニーズが新たに発生していないかなどを確認する作業です。
夜間のみ、せん妄状態になること。
意識障害の一つで、意識が混濁してしまい、幻覚や妄想などの症状が、夕方から夜にかけて現れます。脳疾患を経験した人や、高齢者、認知症の方などに症状が出ることが多いです。
夜間にも訪問を行い、必要な介護サービスを行うこと。
定期巡回と随時対応の2種類のサービスがあります。
定期巡回は、決められた時間に訪問し、服薬や排泄の介助を行うことです。
一方、随時対応は、利用者からの連絡を受け、緊急時の対応を行うサービスです。
共用スペースが併設されているタイプの個室のこと。
地域密着型特別養護老人ホームや介護保険施設などに設けられています。
共用スペースには、トイレやリビング、キッチンなどが設置されています。
家庭的な環境の中でケアを行い、入居者とより近い関係性を築き、個別的な援助を行うことができる環境です。
入居者を少人数のグループに分けて行う介護手法のこと。
特別養護老人ホームやグループホームなどで行われます。
少人数単位でケアすることで、家庭的な雰囲気の中で介護を受けることができ、個人の尊厳のある生活を保障するために導入されています。
要介護状態にある人のこと。
65歳以上の1号被保険者の場合、身体的または精神的な理由から、日常生活において何らかの介護が必要だと見込まれる状態にある人のことです。
また、40歳以上64歳未満の2号被保険者の場合は、定められた特定疾病が原因で要介護状態になっている人の事です。
介護保険制度上の要介護状態とは、身体的にまたは精神的に障害があり、日常的な介護が必要だと見込まれる状態のこと。
日常的な介護が必要な状態が原則6ヶ月以上続く場合に該当します。
また、日常的な動作とは、食事、排泄、入浴などの日常生活における基本的な動作のことをいいます。
要介護状態にあるかどうかを認定すること。
介護サービスを受けるために行われるプロセスです。
市町村へ申請を行うことで受ける事ができます。
主治医の意見書や訪問調査のデータなどから、介護認定調査会によって決定されます。
市町村に設置された、要介護認定を行う機関のこと。
主治医の意見書と一次判定の結果を原案とした、要介護認定の二次判定を行います。
保健や医療、福祉の専門家で構成されています。
要支援状態にある人のこと。
要介護状態になる恐れがある状態の事を要支援状態といいます。
また、洗濯や買い物、身支度など、日常生活に支障がある状態のことを表しています。
要介護認定の要支援1または2に該当する状態です。
身体的に、または精神的に障害があり、日常生活における基本的な動作に介護が必要な状態の軽減か悪化の防止に役立つ支援を要すると見込まれる状態のこと。
日常生活における基本的な動作に介護が必要な状態の軽減か悪化の防止に役立つ支援を要する状態が原則6ヶ月以上続く場合に該当します。
介護予防サービスのこと。
要支援1、要支援2の認定が出た方が利用できるサービスです。
生活機能を維持することや、回復することといった、介護状態の悪化を予防するサービスの提供に重点が置かれています。
「福祉用具貸与」「通所リ.ハビリテーション」「介護予防訪問看護」等があてはまります。
危機管理のこと。
介護を行ううえで起こりうるリスクを把握し、事故が起こらないような対策を行う事をいいます。この場合のリスクとは、転倒や転落、誤嚥などの事故、またネグレクトなども含まれます。
これらの起こりうる事故に対して、情報を集め、それをリスク軽減するための環境づくりに活かすことをいいます。
能力が低下、または機能が低下した状態から改善するように働きかけること。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士などの専門家が行います。
リハビリテーションは医師の指示の基で行われます。
状態に合わせ、ストレッチや筋力トレーニングを行ったり、工芸やレクリエーションを取り入れながら機能の回復を図ります。
生前、判断力のあるうちに、自分の終末期の医療に対しての希望を書き記しておくことです。苦痛の除去治療に関する希望などを表示しておくものです。
介護現場では、看取り介護を行う施設が増加しています。
看取り介護は、本人や家族の希望に添い、不安を和らげながら行うものであり、リビング・ウィルに関しての対応を行うことがあります。
介護サービスを利用した際に生じる負担のこと。
利用した介護サービスの1割か2割を負担します。
負担の割合は収入によって決められます。
また、介護度別に介護サービスの支給限度額が決められており、その限度額を超えての利用は全額自己負担となります。
医師や訪問看護ステーションと連携して、サービスが提供される通所介護のこと。
認知症やガン末期患者、脳血管疾患後遺症等の重度の方、難病の方など、常に看護師による観察を必要とする方を対象としたサービスです。
日常生活上の支援が受けられるほか、機能向上サービスなど受けることができます。
網膜神経節細胞が死滅する進行性の眼の疾患のことです。
視神経が変形し、視野が狭くなってしまうといった症状が生じます。
失った視野は手術などでも回復することができず、失明に至る場合があります。
眼圧が高いことが原因と考えられてたため、点眼薬や内服薬などでの対処療法が行われていますが、根本治療は難しい病気です。決まった時間の点眼が必要な方には声掛けや点眼の介助を行います。視野が狭くなっている方には事前に視野の状況を確認しておくとご本人に負担のないような介助を行う事ができます。視野の状況によっては歩行などの移動の際には声掛け、見守り、介助が必要になります。
介護施設で提供される余暇活動のこと。
ゲームをしたり、歌を歌ったり、体操を行ったりする。身体を動かすことで、身体機能を維持したり、向上させる狙いがあります。
また、脳を働かせることでも、脳の活性化につながると考えられています。
他にも、コミュニケーションの活性化や生きがいを作ることの為に役立っています。
在宅での介護を一時的に代わりに担うサービスのこと。
在宅で介護を行っていることによって家族は心身が疲れてしまうことがあります。
その疲れを癒やし、リフレッシュしてもらうために一時的にケアを代替する家族支援サービスです。
高齢者が高齢者の介護を行うこと。
高齢の夫婦のみで生活し、どちらかがどちらかの介護を行っている場合や、お互いを介護しあっている場合に当てはまります。
また、親子の場合においても、子どもが高齢者であれば当てはまります。
行政上の様々な手続きを、一度に行える仕組みのこと。
介護保険制度上では、ケアマネジャーがその役割を担っている。
高齢者やその家族からの相談に関して、ケアマネジャーは一貫して対応します。
行政上の各種代行などを行い、必要な社会資源を紹介する役割をこなすことから、ワンストップサービスはケアマネジャーの役割であるとされています。
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