訪問看護の仕事、役割とは?

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自宅で介護を受けている方の身体状況はさまざまですが、なかなか病院への通院が難しいという方も多いものです。また、訪問介護サービスを利用していてヘルパーの出入りがあったとしても、医療行為は依頼できません。

そこで、看護師が定期的に自宅を訪問し、本人の処置やバイタルチェックなどはもちろん、家族へ処置の方法を伝えたり、家族からの医療的な相談を受けたりしています。

訪問看護ステーションに所属する看護師の方々の仕事はどんな内容で、役割とはどういうことであるのか、紹介します。

■訪問看護とは?

サポートとして利用できるサービスに訪問看護があります。訪問看護とは、看護師等が利用者宅に訪問し、住みなれた自宅でその人らしい生活を送れるように、担当のケアマネジャーからの依頼をもとに必要なケアを提供するという介護保険や医療保険によるサービスの一つです。

主に訪問看護ステーションと呼ばれる事業所に所属することになります。訪問看護ステーションで仕事をする人たちは、看護師、准看護師、保健師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士などの国家資格を所持している人たちです。

また、訪問するときの手段は、都心部の場合には自転車での訪問が可能ですが、郊外であれば訪問先が広範囲になることがあるので、所属する訪問看護ステーションの車で訪問するがあります。

普通自動車免許があると安心ですが、特に持っていなくても原付きバイクや電動自転車など他の訪問方法で相談できる場合もあります。

■訪問看護の仕事内容

訪問看護はケアプランに沿って医師の指示のもと動きます。療養中の利用者の自宅等へ訪問し、療養上のお世話や必要な診療の補助を行います。血圧・体温・脈拍などのチェックにて健康状態の観察等も行います。

本人の健康、病気や障害の状態を常に把握し、今後起こりうる変化を予測した看護を行っていけるよう心がけましょう。体の変化に早期に気がつくことで病態の悪化を防ぎます。

また、日常生活に必要な食事のお手伝いや口腔内の清掃ケア・洗面、洗髪、シャワー、入浴、身だしなみや排泄のお手伝い、体位交換など療養生活のお世話を身体に負担をかけないように行います。

末期ガンや終末期等ターミナル期であっても、自宅で過ごせるよう適切なお手伝を行います。痛みの緩和や精神的なケアにより本人、家族の精神的負担の軽減をはかります。

在宅での療養は家族にとって大きな負担にもなりかねません。

様々な家族の相談に乗り、不安を軽減するようなかかわりを行います。またケアプランに沿って必要な場合には在宅でのリハビリも実施します。必要に応じて医師をはじめ関係している事業所とも情報交換を行いながら連携を取っていきます。

■訪問看護の役割とは

訪問看護での在宅支援となると、常に利用者のそばにいることができませんが、様々な職種の人たちと連携をとりながら安心して生活をしていけるように支援することが大きな役割となります。

状態の変化をしっかりと専門的に把握し早期に発見することで悪化を防ぐという大切な役割を担います。在宅で看護をする家族の負担は大きいものです。看護師は家族、本人に寄り添いながらサポートしていきましょう。

■まとめ

訪問看護の仕事は、主に在宅で生活する人たちの健康管理や身体状況の変化に気づくことが大切です。施設や病院よりは、住み慣れた環境の中で療養したいと思う人は多くいると思います。

看護師は、利用者の方のそばに常にいることはできませんが、心身の状態を把握し、身体への看護や精神的な看護を行い、患者を支えていきます。命を支えるといっても過言ではないでしょう。

在宅で安心して生活を継続していただくためにも、訪問看護の仕事はより重要性が高まっていくでしょう。

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