介護施設では介護の仕事を目指す人や興味のある人向けに施設見学会を行っている施設もあります。それは人材確保という目的に加え、介護施設はどういうものか、介護の仕事はどのようなことをするか、また、介護を取り巻く社会環境がどうなっているのか、を多くの人に介護というものに興味を持って頂く意味でもあります。
ここでは介護の仕事を目指す人や興味のある人が、介護の仕事内容を知る上で、見学時にどのようなポイントに注目するべきなのかを紹介します。
各施設には法律で定められた人員の配置基準があり、介護施設の形態によって配置の基準は異なります。夜勤は何人で対応するのか、日中の時間は何人配置されているのか確認して自分に合った職場を探してみる事をお勧めします。
また、基本的なことですが、休日数や残業の有無、勤務時間といった勤務状況の確認も重要です。施設で定められている勤務時間や給与、研修、キャリアアップ制度などを確認し、自身の希望に合った仕事かどうかをよく確認しておきましょう。
介護施設によって、入浴機器やトイレといった設備の状況は異なり、介護士に負担の少ない最新式の機械を導入している所もあれば、従来と同じ設備を使用している所もあります。自分が介護をしている姿をイメージしながら、手すりの位置や入浴設備の使用法等を確認して、分からない事は積極的に担当者に質問する事をお勧めします。
介護の仕事を目指す中で、いずれ自分が使用する介護設備がどのようなものか、介護の仕事ではどのような機械を使用しているのか職場見学を通して理解する事が大切です。
介護の仕事では食事や入浴といった介護サービスに加え、日頃施設で行われている、手芸、書道、カラオケなどの活動や季節毎に行うイベントも数多くあり、それが職員自身のやりがい、利用者の生きがいづくりにも貢献しています。
特に各施設の夏祭りや納涼祭などは盛大に行われ、利用者の家族と一緒に参加してもらうなど、非常に盛り上がります。
働き始めると自分が中心となって行事の企画、実行に携わってくため、職場見学では、どのような行事が行われているか確認し、一緒に参加して介護施設の様々な行事を体験する事をお勧めします。
介護施設によっては就業体験をする日を設けて、食事や移乗介助の方法を職員が指導してくれる事もあります。他にも認知症の方とのコミュニケーション方法といった様々な介護方法を学ぶ事ができます。
就業体験がない場合は、職場見学の際に職員がどのようなコミュニケーションを取っているのか確認したり、担当者にどのような方法で食事の介助を行っているか質問すると仕事のイメージがしやすくなります。
実際に介護職員の動きを見て、適切な介護方法とは何かを理解する事ができます。就業体験は、実際に働いている人から指導を受ける事で介護の仕事をする中での不安の解消にもつながります。
職場見学は自分に合った職場を選ぶ中で重要となります。働き始めてから「何か自分のイメージと違う」とならないように事前に実際の職場を見学したり仕事を体験する事は大切です。
職場見学の内容は介護施設によって様々ですが、管理者を中心に施設の職員が親切丁寧に施設の理念や設備、普段の仕事内容、利用者の状態まで説明してくれます。分からない事は担当者に質問し、職場見学を通して自分に合った職場を選択する事をお勧めします。
やる気のある人を積極的に受け入れたい所も多く、職場見学を受け入れる施設も増えています。
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