時間のやりくりが課題!介護福祉士になるには

「将来のことを考えて、介護福祉士になりたい!」そんな決意を抱いたなら、まずは資格取得を目指すことになります。

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介護福祉士になるのは、決して簡単な道のりではありません。その理由は実務経験を積み、尚且つ研修を受講しないと受験資格が与えられないからです。その上、受験資格を得ることができても、国家試験に合格をしないと介護福祉士の資格を取得することは出来ないからです。

超えないといけないハードルが複数ある国家資格、それが介護福祉士です。

それにも関わらず、毎年約10万人の方が資格を取得されています。超高齢化社会の日本において、現在社会から最も必要とされている資格の一つですので、介護福祉士を志す方は数多くいらっしゃいます。

今回は、介護福祉士になる為の道のりに関して解説します。

介護の仕事に従事しながら介護福祉士を目指す

働きながら介護福祉士を目指す場合は、すでに介護の仕事に従事しているのか、それとも別の業種で働いているのかによってルートが異なります。

◆介護の仕事に従事している場合

すでに介護の仕事に従事している方が介護福祉士を目指す場合は、実務経験を生かして介護福祉士の資格を取得することができます。介護福祉士は3年の実務経験がある方に優遇措置が設けられており、実務に加えて450時間の実務者研修を受けることで介護福祉士の受験資格が得られるだけでなく、実技試験が免除になります。

介護の仕事に従事しながら介護福祉士を目指すのであれば、仕事と並行して実務者研修を受けたうえで、筆記試験の合格を目指すのが一般的なルートになります。

ただし、当初義務化が予定されていた実務者研修に関しては2016年1月の導入予定が1年先送りされました。2017年1月までであれば、実務者研修を受けなくても、3年の実務経験のみで介護福祉士の受験資格を得ることができます。その代わり実技試験は免除になりません。

「働きながら実務者研修を受けるのは、時間がかかりすぎる」という場合は、先に介護職員初任者研修の資格を取得するという方法もあります。130時間の講習を受けることで取得できる介護職員初任者研修の資格は、後日受講する実務者研修のうち、130時間分が免除されます。

◆別の業種から介護福祉士を目指す場合

介護とは別の業種で働きながら介護福祉士を目指す場合は、3年間の実務経験を積まないといけない為、一から介護福祉士を目指す事になります。
その為、先に介護職員初任者研修の資格を取得し、介護施設で3年間の実務経験を積む、もしくは介護職員初任者研修を取得せずに無資格、未経験でも就業が可能な介護施設で3年間の実務経験を積み、実務者研修を受講した後に介護福祉士の受験資格を得るというルートで資格取得を目指す方が多いです。

また、介護福祉士の養成機関(専門学校や短大等)で必要単位数を履修することにより、実務経験が無くても介護福祉士の受験資格が与えられます。

働きながら介護福祉士を目指すときの注意点

介護福祉士の資格は、実務経験が必須であり、また国が定める研修の受講が義務付けられている国家資格ですので、受験までのハードルが高めです。実務経験を積みながら、同時に試験勉強もしないといけないため、時間のやりくりが一番の課題になると言えるでしょう。

介護福祉士のメリット

前述の通り、介護福祉士になるには相当の努力が必要です。 しかし努力の末に介護福祉士の資格を取得することができれば、時給や基本給のベースアップはもちろんのこと、資格手当が支給される場合もあるため、待遇面に大きな違いが出てきます。

また、試験勉強や実務者研修の受講により得た専門知識を、実際の現場で活かすことができるため、より「福祉のプロフェッショナル」として成長することができます。受験資格を取得するまでの道のりは決して易しいものではありませんが、介護福祉士の資格を取得することによって得ることができるメリットは計り知れません。

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