介護業界の将来と課題

介護の仕事とは

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介護の仕事は主に日常的に食事や入浴といった身体面、掃除や洗濯といった生活全般の支援が必要な方をサポートする仕事です。これらの介護サービスを受けるためには、介護保険制度に基づく要支援・要介護認定を受けた方が対象となります。

支援をする場所は自宅や老人ホーム、病院など多方面に渡ります。また、状態も人によって異なるため支援の方法も様々です。個々の希望や家庭環境等に応じてケアプランという介護計画を作成し、必要な介護サービスを提供します。

介護の仕事は本人の状態に応じて、食事や移乗などの介護技術、認知症などの精神的ケア、急変時の緊急対応などサービスを提供するプロフェッショナルです。介護を受ける本人に一番近い位置にいる事が多く、常に要支援・要介護者の状態を把握して変化があれば医療職などと連携しながら適切なサービスへと繋げていく大切な役割です。

リハビリや病気の治療を受けようとしても、本人が今後の生活に意欲が持てなければ状態は決して改善できません。介護職は心身と生活の支援をする事で、要介護者の生きる意欲を高め、幸せを感じられる空間を提供する事も求められます。

介護業界の現状と課題

現在日本では少子高齢化が進み、将来的には人口の3割が高齢者といった状況も考えられています。常に介護職員の不足が指摘され、外国人の力を借りなければ対応できなくなっています。

この原因は、介護職員の業務が多忙であり、医学的知識や薬、リハビリといった多種多様な知識が求められるなど責任が重いにも関わらず給与が低い事が考えられます。

また、高齢者人口の増加により、介護に関する費用が増大して国の財政問題から介護施設等を経営する法人に十分な報酬が支払われていないという現状があります。介護施設や病院が得る報酬は国の基準等で決められるため施設側も介護職員を増やす事が出来ないことが問題になっています。

これにより介護職員への負担が増え、介護職に対するマイナスなイメージが先行し、人材をよりこの業界から遠ざける一因となっています。介護の仕事はじっくり高齢者と向き合って、高齢者のペースで介助に取り組む事が必要ですが、それが思うように出来ず悩んでいる介護職員も多いようです。

介護職員を増やしていくためには、給与の向上はもちろんですが、働きやすい環境を作る事が必要とされています。職員全員で協力して介助の時間を調整したり、知識や技術を高めて、負担の少ない介護方法を開発したり、定期的に職員のカウンセリングを行うなどの労働環境の整備も大事だと言われています。

介護業界の将来

介護業界はこれからも必要とされる業界です。高齢者人口の増加により、介護職員の持つ知識と技術は人々の生活にとって欠かせない物になっていくでしょう。介護職員がいなければ自宅でも施設でも生活と健康を維持していく事は困難です。

現在、特別養護老人ホームの不足している原因として、各自治体の財政問題や介護職員の不足が一因と言われています。 しかし今後は需要の高さから、この課題を解決していくために様々な対策が考えられていくと考えられます。

消費税増税など生活に厳しい部分も出てくると思いますが、介護職員の給与水準も徐々に改定されていくでしょう。介護職員は今後最も必要とされる人材であり、これからの高齢化社会に向けてますます求人数は増えていくと予想されます。

介護業界はビジネスとしても注目されています。介護職員として知識と経験を積み、スキルアップを行い、自らの理想の施設を作り上げていく事もこれからは求められるでしょう。

現在の介護施設やサービスは多種多様ですが、今、介護業界で求められていることを取り入れ、自分自身が業界の新しいビジネスの構築に取り組んでいくという新手の介護ビジネスも注目されています。

これからも多くの可能性がある介護業界では、これまでとは違った新しい介護サービスが高齢化社会を支える中心的な役割を担うことになるのかも知れません。

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