片麻痺で痛みのある要介護者の靴下や下肢装具の履かせ方

公開日:2017.03.02

シニア・医療や介護

片麻痺の要介護に靴下や下肢装具を履かせる時、「痛い!」と言われたことはないですか?
衣服の介護の際、麻痺の痛みがある方は着脱が辛いという声をよく聞きます。

中には、衣類が皮膚に触れるだけで痛がる方もいらっしゃいます。

介護する側の介助の工夫次第で、随分と痛みの具合が違うようです。
今回は下肢について、靴下や下肢装具の種類や履かせ方について紹介します。 

■痛みを和らげる足を締め付けない介護靴下

靴下はほとんどの物がゴムで足元を締め付けてしまい、それによって痛みが増す場合があります。
麻痺側の下肢、特につま先などの末端は血流も悪く、むくみが出たり、痛みが強くなるようです。

要介護者の方にどのような痛みか尋ねたところ、「足の裏が特にジンジンして針山を踏んでいるような感じ」と言われる方もいらっしゃいます。

それを防ぐための、締め付けないゴムなしの靴下があります。
少しでも足を締め付けない靴下を履くことで痛みが和らぎます。

むくみの酷い方用には、むくみにくくなる靴下もあります。
1足が1200~1300円程度です。
介護用品店に色々な種類があるので、要介護者に靴下を変える提案をするのも良いでしょう。

■下肢装具の種類

下肢装具といってもいろいろな症状、用途に合わせて種類がたくさんあります。
今回は利用頻度の多い2種類の下肢装具について、取り上げます。

〇金属支柱付き短下肢装具

下肢装具は必要に応じて支援する範囲と構造が異なります。
この金属支柱付き短下肢装具の場合は、支柱が金属製です。
靴と一体になっていて、下腿から足底までの支援を目的とし、関節を押さえてサポートします。 

少々重さがあるのが難点といえますが、主に膝や足関節をしっかりと支援することができるので、安定感があります。
膝のコントロールが難しい要介護者に適しており、症状が変化するような急性期、回復期の脳卒中の要介護者に適しています。 

〇プラスチック製短下肢装具

金属支柱付き短下肢装具と同じく、下腿から足底を支援、サポートします。
異なるのは、プラスチック製短下肢装具の場合、靴と一体型ではなく、分離している点です。

そのため、装具用の靴が必要になります。
硬いプラスチックの素材で下腿をしっかりと覆うような構造です。 

服の下に装着が可能なので、外見を気にされる要介護者に最も適しています。
また装具は軽く自分で履きやすいため、比較的自立した生活を送ることができる要介護者さんが利用しています。 

底屈の方向の運動を制限することができるので、弛緩性麻痺による足の下垂のある要介護者に適応しています。
下垂のある方向けですが、プラスチック製のため固定力には限界があります。
重度の痙性麻痺の方にはおすすめできません。 

■靴下や下肢装具のやさしい履かせ方

靴下をある程度柔らかくなるように揉んで下さい。
揉むと暖かくなり、触れる皮膚にもやさしくなります。

麻痺側の下肢は下から「すくう」ように、そっとゆっくり持ち上げ、靴下の入り口を最大限まで大きく広げて履かせます。

靴下を後から引かなくていいように、そっと爪先から踵まで足を入れて下さい。
麻痺側の下肢に多く触れないだけでも痛みを感じにくくなる為、”ゆっくり”、”そっと”です。

装具も同様です。
麻痺下肢はすくうように下からそっと持ち上げ、装具を踵から入れます。 

日常的に歩かない要介護者であれば、装具のベルトは軽く締める程度で良いでしょう。
活動時にだけしっかり締めて下さい。

■まとめ

今回は麻痺下肢に痛みがある場合の介助について紹介しましたが、痛みのない要介護者の介助は、特に意識しすぎなくても大丈夫です。

ただ、麻痺下肢痛みの要介護者の場合は、そっとゆっくり「すくう」ように行うのが基本です。
その点に留意しながら、介助してみて下さい。

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